トリミングの必要性
トリミングでペットの毛を刈るというと、見た目を整えるというイメージ。つまり、人間でいう美容室のようなものだと考えがちですが、実はトリミングにはそれ以上に重要な意味があります。
トリミングの大きな目的のひとつは、ペットの身体を清潔に保つこと。
ペットは毛によって身体の表面を覆われていて、この毛の働きによって体温を保ち、外からの衝撃をやわらげてケガを防いでいます。
しかし、毛が伸びすぎた場合は毛の中には湿度が高くなり、雑菌が繁殖しがち。そのため、毛が伸びたまま放置していると皮膚病や感染症の原因にもなってしまいます。
さらにペットの毛の中は、ノミやダニといった害虫にも快適な環境。ペットの害虫を予防するための薬を使っても、毛が長すぎたり、絡んだりしている場合、それらの薬も効果的に働くことができません。
そこでトリミングによって伸びた毛をカットすると、風通しがよくなり、害虫も効果的に予防することができます。
さらにトリミングには、ケガを防止するという目的もあります。
ペットの足の裏には肉球がついていて、この肉球が滑り止めの役目を果たしています。しかし、毛が伸びすぎると肉球を毛が覆ってしまい、十分に滑り止めの効果を発揮することができません。するとペットの足はいつも滑っている状態になり、結果として関節のトラブルや故障につながってしまいます。なので、トリミングが必要なのです。